幼稚園の先生は、子供たちにとっては一緒に遊んでくれる楽しいお友達であり、物事を楽しく時に厳しく教えてくれる人生において家族以外の初めての「師」でもあります。幼稚園と類似した施設に保育園がありますが、保育園は基本的に家庭内で子供の保育ができない場合のみ入園が認められるのに対して、幼稚園は3歳以上であれば無条件で子供を通わせることが出来ます。幼稚園が文部科学省の管轄であるのに対し、保育園は厚生労働省の管轄です。いわば幼稚園は、小学校入学前の教育施設ということがいえます。3歳から5歳という義務教育前のこの期間は、最近の幼年期のお受験などに見られる英才教育などもありますが、さまざまな子供同士の係わり合いの中で人間関係の基礎を学び取る非常に重要な時期です。またこの年齢は、幼児から児童へと成長して行く時期で、言葉や表現力がとても早いスピードで豊かさを増す成長の時期でもあります。幼稚園の先生は子供たちの人格形成の基礎段階において見守り、指導して行く重要な職業です。幼稚園で働くには、まずは子供が大好きな人、子供の成長を見て喜びを感じる人、そして教育という分野に強い関心をもっている人が向いているでしょう。将来の世の中を背負って経つ子供たちの最初の教育の現場に携わることに魅力を感じているのであれば、是非一度は検討しておきたい職業といえます。このページでは、幼稚園教諭の資格を取得するための条件、取得後の就職先などを解説します。

幼養成学校(大学、専門学校)

幼稚園教諭の資格を取得するには養成学校を卒業する方法が一般的です。養成学校には4年制大学、短期大学、専門学校があります。これらの養成学校の受験資格は高等学校卒業程度となっていますので、将来幼稚園教諭を目指すのであればまずは高校を卒業することが必要になります。養成学校によって免許は種類が異なります。大学の養成学校を卒業した場合は1種免許、短大、専門学校の養成学校を卒業した場合は2種免許となります。種類は学歴のみの差異であって、実際に種類によって幼稚園教諭としての業務が制限されたりすることはありません。ただし、1種免許と2種免許では給与等に格差が生じます。もっとも、これは民間の会社でも学歴によって給与体系が異なるのとほぼ同様のことといえます。一番大きな差異としては、幼稚園の園長になるには1種免許が必要になることです。将来は園長さんになることを考えているのであれば1種免許を取得していた方がいいでしょう。2種免許を取得して幼稚園で5年以上の実務経験を積んだ後に教育職員検定に合格すれば1種免許を取得することも出来ますので、とにかく早く幼稚園の先生になりたいという人は2種免許を目指し、1種免許は後で取得するという手段もあります。最近では少子化の影響で幼稚園と保育園の統合が進んでいる地域も多く、幼稚園教諭と保育士の資格を両方取得できる養成教育もあるので、幼稚園、保育園、統合施設で勤務することが出来るので人気が出ています。

通信講座と就職情報

幼稚園教諭の養成教育には通信制の教育制度もあります。基本的に自宅学習ですがスクーリングや教育実習などには出席する必要があります。時間的、経済的に余裕がなく働きながら資格を取得したい場合などには有効な選択肢です。また、現在保育士の資格を取得していて幼稚園教諭を目指す場合、教員資格認定試験に合格することにより2種免許を取得することが出来ます。受験資格は高等学校もしくは高等専門学校卒業等の学歴と、児童福祉施設(保育園等)で3年以上の実務経験があることです。幼稚園教諭としての就職は、公立か私立かによって条件が大きく変わってきます。公立の幼稚園に就職するということは地方自治体(市町村)に就職することで、身分も地方公務員となります。公務員なので給料は安定していて、産休、育児休業などの制度もしっかりしているので競争率も高くなります。その一方で特定の幼稚園に就職するわけではないので、自治体内で転勤もあります。自宅の近くの幼稚園で働きたいという希望があっても遠方に配属される可能性ももちろんあります。また採用試験には年齢制限がある自治体が多いので、注意が必要です。私立幼稚園に就職するのであれば、民間企業に就職するのと同様で、給与体系や福利厚生も運営母体によってさまざまです。複数の幼稚園を経営しているのであればその中での異動はありえますが、どこに転勤するかわからないということはありません。公立よりも自由な雰囲気で幼稚園ごとに個性があるのが特徴です。