2008年後半から始まった世界的な不況は日本にも深刻な影響が出ています。しかし、派遣切りなどと呼ばれる非正規社員の雇用打ち切りなどのニュースもありますが、介護の分野においては常に人手不足の状態が続いています。介護業界は給料が安い、労働条件が悪いなどの評判もありますが、自動車産業のように景気の波に左右されず、今後ますます高齢化社会が続くことはあれ逆はありません。競争によって質の悪い業者が淘汰されてきたことにより、今後は安定的な業種となる見込みが非常に強いのが特徴です。さらに業界からの働きかけにより介護報酬の改定もあり、徐々に労働条件の完全が進んでいるのも将来性が見込める要因です。そのような介護業界で働く上で、有力な資格がケアマネジャーです(介護支援専門員というちょっと判りにくい正式名称があるのですが、一般的にケアマネジャーという通称の方が認知されているのでこのページでも通称で呼びます)。しかし資格名称の認知度と比べ、その仕事の内容はいまひとつよくわからない、という人も多いかと思います。非常に簡単に仕事の内容を要約すると、高齢者(あるいは介護が必要な人)に対する介護の計画を立て、その計画が実行されているかを管理するのが仕事です。従って、サービスを利用する人それぞれの介護認定のランクや、必要とされる介護の形態を見極めて、ひとりひとりに最適な介護が提供されるように努力するのがケアマネジャーの業務といえます。それでは、仕事をしながらケアマネジャーの資格を最短期間で取得する裏技的な方法をご紹介しましょう。

ケアマネの受験資格を最短で取得する

ケアマネジャーの試験は正しい勉強方法で継続的に学習をしていればそんなに難しいものではありません。一年間真剣に勉強すればまず合格するレベルの試験問題だと思って差し支えありません。しかし、その難易度とは別に受験資格が非常に厳しいのがケアマネジャーの資格制度の特徴です。試験自体は例年10月の後半に行われますが、受験日までに最低でも5年間の実務経験が必要とされます。ここでいう実務経験とは、医師、看護師、准看護師、助産師、介護福祉士、ホームヘルパー等の医療介護に関する資格を取得しその経験が5年以上あるか、資格が無い場合は介護施設等で介護の実務経験が10年以上必要とされます。現在実務経験も資格も持っていない場合はまず医療介護系の資格を取得しさらに5年間働かないと受験することさえできません。しかし逆に言うとそこまで狭き門なので、取得してしまえば将来にわたって仕事を続けることができる実に有利な資格ということがいえます。では、最短でケアマネの受験資格を取得するにはどうしたら良いでしょう。5年間の実務経験には免除制度などはありませんので、これは仕方ありません。しかし、資格を取得してから5年ではないのがポイントです。ですので資格を持っていない場合、まずは介護施設にパートなどで構わないので就職することがケアマネジャーへの第一歩です。最初は仕事に慣れるのに忙しいでしょうが、ここで働きながらホームヘルパー2級の資格を取得しましょう。この資格は民間や自治体の講習を二ヶ月ほど受講するだけで無試験で取得できてしまうのです。

試験に合格するための勉強方法

すなわち、ホームヘルパー2級の資格というのはケアマネの受験資格の中ではかなり難易度が低いものだということです。そして、自治体の講習であれば格安で受講できますし、民間講習であれば講習時間の融通が利きますので時間の都合に合わせて受講することができます。さらに、介護施設で働いているのであればホームヘルパーの資格を取得することが奨励されるのが一般的ですので、実に一石二鳥の選択肢というわけです。後は実務経験を重ねながらケアマネジャーの受験勉強を進めていけばいいのですが、少し注意する必要があります。というのも、試験の実施団体は国家資格のように統一団体ではなくて、各都道府県によって行われているということです。試験問題はすべて全国統一なのですが、縦割り行政の典型的な悪弊です。ですので、居住地を管轄する都道府県のウェブサイトを一度よく確認しておくと良いでしょう。試験問題はマークシート方式ですので、参考書を短期間で三回は通して読む、過去問を徹底的につぶして問題文を暗記するくらい繰り返すといった受験対策が有効です。仕事をしながら毎日最低30分は勉強時間をとるようにしましょう。また、介護業界は比較的新しい分野ですので、法改正がめまぐるしくあることに注意が必要です。しかし、法改正というのは問題の中のウェイトは大きくは無いので、過去問を徹底的に勉強しておけば余裕で対応できる程度です。実務をしながらしっかりと勉強をしておきましょう。5年後には実務経験とケアマネの資格の両方を手に入れることができることでしょう。